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クレーン業務に必須の資格、玉掛けとは
2021年09月25日
派遣に関しての記事

建設現場でクレーンが建材をつり上げている光景を見たことがありますか。建設現場だけでなく、工場や倉庫でも、重い物の移動にはクレーンが使われます。クレーンのフックに荷物を掛けたり、外したりすることを「玉掛け」といい、玉掛けを行うには資格が必要です。今回はクレーン業務に必須の資格、玉掛けについて紹介します。
玉掛け業務と用具
玉掛けとは、①直接あるいはロープなどを使って、吊り荷をクレーンのフックに掛ける、②吊り荷を所定の場所へ誘導する、③吊り荷をフックから外す、という一連の作業です。
特に重要なのは、②の吊り荷を掛ける作業。吊り荷を掛ける方法には、フックに荷を掛ける方法と吊り荷にワイヤーを掛ける方法があり、それぞれに複数の掛け方があります。
また、玉掛けに使う用具も、ワイヤロープやベルトスリングをはじめ、縦吊り用クランプや吊りビームなど様々な種類があります。玉掛け用具は、安全に吊り上げられる吊り荷の最大荷重(安全荷重といいます)が決まっていて、玉掛けでは、つり荷の重量以上の用具を使用しなければなりません。
万が一、作業中に吊り荷が落下したら、荷物が破損するだけでなく、重大な事故につながる可能性も。玉掛けは、専門的な知識と訓練が必要なため、資格者のみが行える業務なのです。
玉掛けの資格
受講資格は特になく、18歳以上なら誰でも受けることができます。扱う荷物の重量により必要な資格が異なります。
1t未満の玉掛け資格・玉掛け特別教育
玉掛け特別教育を受講すると、吊り荷が1t(トン)未満の玉掛け業務を行うことができます。玉掛け特別教育は、各事業者や教習所で行われ、学科と実技があります。試験はなく、講習後に修了証が発行されます。 受講料は各機関により異なりますが、15,000円程度です。
1t以上の玉掛け資格・玉掛け技能講習
玉掛け技能講習を受講すると、吊り荷が1t(トン)以上の玉掛け業務を行うことができます。玉掛け技能講習は、各都道府県に登録された教習機関で受講することができ、学科と実技があります。試験はなく、講習後に修了証が発行されます。 受講費用は、講習を受ける場所にもよりますが、およそ20,000円~30,000円程度です。
玉掛け特別教育やクレーン運転士を取得していると、学科や実技が免除される場合もあるため、各機関に確認してみましょう。実際の現場では1t(トン)以上の荷物が多いため、玉掛けの資格を取得するなら玉掛け技能講習の方が活躍できる分野が広がるでしょう。
まとめ
玉掛けは、クレーン業務に必須のため、建設現場や工場などで求められる人気の資格。資格が必要かつ危険を伴う作業のため、求人数も多く収入も安定している傾向があります。クレーン運転士の資格を持っていても、玉掛けを行うには玉掛けの資格が必要なため、クレーン運転士を目指す一歩としてもオススメ。建設現場や工場で働くなら玉掛け技能講習を受けてみてはいかがでしょうか。