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機械加工技能士をめざそう その基礎知識と資格について教えます

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機械加工とは、工作機械や切削工具を使って金属やプラスチックなどの材料を加工する作業のことです。「機械加工技能士」は、この分野での技術や知識を証明する国家資格です。昔ながらのフライス盤や旋盤を扱う加工技術に代わって、多くの工場では産業ロボットを扱える技術者=機械加工技能士が求められています。実務経験半年からチャレンジできるのでチャンスも多く、取得すれば就職の大きな強みになることは間違いありません。

加工方法と工作機械の種類

切削加工:フライス加工

まずは機械加工の内容からお話ししましょう。
切削加工とはドリルやバイトなどの切削工具を使用して材料を削ったり穴を開けたりする加工方法。主に「フライス加工」と「旋盤加工」の2種類に分けられます。
フライス加工は、フライス盤に正面フライスやエンドミルなどのフライス工具(ドリル)を高速回転させながら材料に押し付け、仕上げたい形状に加工します。
また、穴あけ作業にはボール盤を使用します。テーブルに材料を置き「ドリル」や「リーマ」などの工具を回転させて穴をあけます。

切削加工:旋盤加工

旋盤加工は、フライス加工とは逆に、工具ではなく材料を回転させて加工を行う方法です。回転させた材料に「バイト」という専用工具を押し付けて外周を削ったり、穴をあけたり、ねじ切りなどを行って目的の形状に仕上げます。ネジ、軸、軸受けなど多様な機械部品をこの旋盤加工で作っています。

研削加工

研削加工とは、砥石を高速回転させて材料の表面を削ったり、除去したりする加工方法です。この加工によって材料の表面を平たく滑らかにできます。砥石はダイヤモンドや炭化ケイ素などの硬くて小さい粒(砥粒)でできており、これらが刃となって材料を削ります。
使用する機械は「研削盤」で、「平面研削盤」「円筒研削盤」「内面研削盤」などがあり、加工する形状によって使い分けます。

研磨加工

切削加工などで仕上がったものをより硬度の高い砥石を用いて少量ずつ削り、さらに滑らかに仕上げる加工方法です。製品の外観の美しさ、寸法精度、強度、機械の運動精度、耐摩耗性や耐食性などを高めるとともに、サビを防止する効果があります。基本的に最後の仕上げとして行う加工方法です。

マシニングセンタの技術者が求められている

NC工作機械/マシニングセンタ

従来は上記の作業を工程ごとに工作機械・工具をいちいち分けて使っていました。
しかし技術の進歩によって、現在ではこれらのうち、さまざまな工具を必要とする切削作業(フライス、旋盤)・研削作業を1台で担っています。それが「NC工作機械」、および「マシニングセンタ」と呼ばれる、いわゆる産業用ロボットです。
マニシングセンタは、NC工作機械にATC(自動工具交換装置)、つまり機械が装備した工具を自動的に取り換えて作業を行う装置を付けたもので、今では規模の大小に関わらず、加工工場の大半がこのマニシングセンタを導入しています。

注目される機械加工技能士

冒頭でもご紹介したように、現在、マシニングセンタを扱える技術者が広く求められています。そこで取得すると技術者としての信頼性が確かなものになり、大きな強みになるのが「機械加工技能士」という国家資格です。
機械加工技能士の資格は「中央職業能力開発協会」が運営・管轄を行い、各地で資格試験を実施しています。

資格の概要

機械加工技能士の資格は、3級、2級、1級、特級の4つの階級に分かれており、3級、2級、1級は筆記と実技、特級は筆記試験のみとなります。どの階級においてもマシニングセンタに関する広い技術と知識が試されます。
実技試験の主な種類として、通常の旋盤作業・フライス盤作業、数値制御の旋盤・フライス盤作業・ボール盤作業・研削盤作業、プログラムの間違い判定、刃具や加工物の判定、取り付け工具の選定などがあります。それぞれの階級の試験に合格すると「技能士」として活躍することができます。

受験資格

各階級の受験資格は、3級が実務経験6か月以上、2級が実務経験2年以上、1級は実務経験7年以上、特級が1級合格者後に実務経験が5年以上となっています。
機械加工技能士の資格を持つと、それだけで工場や企業から重要視されます。とりわけ金属加工の機器を扱う現場では活躍が期待されるでしょう。

実務経験6か月から最初のチャレンジへ

半年間の実務経験があればファーストステップが踏めるので、真面目に取り組めばけっしてハードルは高くありません。まず3級ないし2級の取得を目指し、実際に工場でマシニングセンタ・オペレーターとして働けるように自分で目標を定めましょう。
そして実務を重ねて知識と技術を高め、さらに幅広いスキルと能力が試される1級以上の取得に挑戦し、ステップアップしていくことが理想的と言えるでしょう。

 

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