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工場・プラント内清掃の専門技術職 産業洗浄技能士の資格に挑戦してみよう

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工場内や巨大なコンビナート設備などで定期的に行なわれる清掃やメンテナンス。そこで発生する産業用の機械を洗浄する仕事には、独特の技術が必要とされます。産業洗浄技能士はそうした専門性の高い清掃技術を携えたプロフェッショナルです。その内容と資格取得方法についてご紹介していきましょう。

産業洗浄技能士の仕事

安全性・生産性向上のために

産業洗浄技能士は、工場やコンビナートなどに設置された、それぞれの機械の種類に合わせて特殊な洗浄技術を使って清掃を行います。
たとえば公共施設の上下水道の配管やタンク、金属の熱処理に用いる「加熱炉」、モノを加熱したり冷却したりする「装置熱交換器」など。こうした設備をきれいに洗浄・清掃することによって、ゴミや汚れで性能が落ちたり、故障が起きる原因を取り除きます。これは安全性を保つ上で、また、より生産性を高める上でも非常に重要な仕事です。

専用ツールを扱い、専門職として活躍

産業洗浄技能士が扱う洗浄の専用ツールは多彩で、「噴射ガン」や、金属製でありながら自由に曲げられる「フレキシブルホース」をはじめ、数種類の高圧洗浄機器を扱います。その一方で汚れや汚染を酸・アルカリなどの薬剤を使用して除去する化学洗浄も行います。
こうした高圧洗浄・化学洗浄、双方の知識と技術を携え、専門職として活躍できます。

産業洗浄技能士の資格

国家資格である技能検定の一つ

産業洗浄技能士の資格は、国家資格である技能検定の一つです。この資格を取得すれば、公共設備の清掃業務の中でも専門性の高い技術を用いた洗浄作業を行うことができるようになります。この資格は、高圧洗浄、化学洗浄ともに単一等級で、1級・2級といった級別分類はありません。どちらも実技と学科試験(ペーパーテスト)があります。

高圧洗浄作業

実技では三つの作業試験をそれぞれ20分以内に行います。一つ目は「下水道管の洗浄」で、下水道管洗浄車を使って行います。二つ目は「熱交換器の管内洗浄」、三つ目は「鋼板に塗られた塗料の剥離(はくり)洗浄」で、いずれも高圧洗浄車を使って行います。

 

ペーパーテストの試験時間は40分間となっており、高圧洗浄の方法や高圧洗浄車の使い方についての問題が出題されます。また、パイプ内における液体の効率的な流れ方を考える「圧力損失」、洗浄用具や特殊な施設に関する問題なども出題されます。
すべて選択方式になっており、二つの選択肢から正解を選ぶ25問と、複数の中から一つの正解を選ぶ25問のトータル50問で知識が十分かどうかを確認します。

化学洗浄作業

実技では、塩酸の濃度やpH値の測定、パイプやホースなどの洗浄回路の取り付け・組み立て・分解、ポンプ運転などを1時間行います。
ペーパーテストは、ボイラーに送り込む水をあらかじめ加熱する「給水加熱器装置」の洗浄や、洗浄を行う機械同士の関係を図式化した「洗浄系統図」に関する基礎知識についての問題が出題されます。また「圧力損失」などボイラーに関する問題も出題されます。試験時間は2時間です。

試験の開催

高圧洗浄の試験は毎年、東京都・愛知県をはじめ、全国21の都道府県で開かれています。
化学洗浄の試験は自治体ごとに行われていますが、試験を行っていない年もあります。受講を希望する場合はあらかじめ「公益社団法人日本洗浄技能開発協会」のウェブサイトで確認しておきましょう。

合格するための対策やコツ

受験資格は、仕事として産業洗浄を行った経験が3年以上あること。ただし、高校や大学の機械科・工業化学科・金属工学科・土木科等を卒業した場合は、経験年数1年(高卒の場合)、もしくはゼロ(大卒の場合)でも受検できます。

 

勉強するには、試験前に開催される産業洗浄技能士に関する講習会を活用するのがいいでしょう。これについても「公益社団法人日本洗浄技能開発協会」のウェブサイトに技能検定に関する講習会の日程が掲載されています。個人的に受験する場合は必ずその日程をチェックしておきましょう。

企業も重視している資格

洗浄・メンテナンスによって設備の機能を高め、故障を予防し、耐用年数を長く延ばすことは、多額を要する設備投資コストを抑えることに繋がります。したがって企業は非常にその作業の質を重視しており、産業洗浄技能士に対して大きな期待を持っています。そのことから費用を全額負担して授業員に資格を取得させてくれるケースも少なくありません。

 

その場合は、企業が希望者をまとめて受験を申し込むので、試験前に講習会の開催が告知され、その指示に沿って受講する機会が設けられます。
産業洗浄技能士は一度取得すれば一生使える資格となり、自身のステップアップに役立てられます。新しい職場・仕事を獲得したり、作業リーダー・責任者に昇格するチャンスをつかんだりすることもできるでしょう。将来的なことも見据えて、できりだけ早いうちに取得しておくと、自分のキャリアに有利に働く可能性が広がります。

 

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