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「危険物取扱者資格」の強みと取得方法
2021年07月26日
就職・転職・辞職に関しての記事

「危険物取扱者資格」と聞いて、あなたはどのようなイメージを持つでしょうか?
「爆発物を扱う仕事?なんか怖そう」と感じる人もいるかもしれませんね。
実は、危険取扱者資格は就職に有利で、試験費用もそれほど高くはないコスパの高い資格なのです。
今回この記事では、
・危険取扱者資格とはどんな資格なのか?
・危険取扱者資格をとったらどんな仕事に就けるのか?
・危険取扱者資格を取得するための条件と試験内容
・危険物取扱者資格の更新
などを中心に解説していきます。わたしたちの暮らしを守る大切な資格である危険物取扱者資格。どのような仕事に必要な資格なのか理解しておきましょう。
・危険物取扱者資格はどんな資格?
危険物取扱者資格は火災や爆発の危険性がある物質を、安全に保管したり取り扱ったりするための国家資格です。ここでいう危険物は、ガソリンやニトログリセリンなどの物質を消防法に沿って、第1類から第6類に分類したものになります。
危険物取扱者資格は取り扱い範囲が異なる「甲種」「乙種」「丙種」の3種類の資格に分かれています。それぞれどのような特徴があるのか、解説していきます。
・「甲種」
甲種とは、第1類から第6類に分類された、すべての危険物を取り扱うことのできる資格です。甲種の危険物取扱者資格の有資格者が立ち会えば、無資格者であっても危険物を取り扱うことができるようになります。また、6か月以上の実務経験で、危険物保安監督者になることも可能です。受験をするためにクリアしなければならない条件もあるので、計画的に準備していくことが大切です。
・「乙種」
乙種は、乙種の中でさらに第1類から第6類に分かれ、試験に合格した種類のみ取り扱うことができる資格です。例えば、第4種にはガソリンや灯油が分類されており、身近で企業からの需要も高いことから、乙種で最も人気のある資格です。1種類でも資格を取得してしまえば、ほかの種類を受験するときに、試験科目の大幅免除が受けられます。
・「丙種」
丙種は取り扱う危険物に一定の制限がある資格です。取り扱えるのは、危険物指定されている第4類の中の、ガソリン・灯油・軽油・重油のみ。立ち合いは認められていないため、実務者として働くことになります。
・危険物取扱者資格の強みは?どんな仕事に就けるの?
第1類から第6類の危険物を取り扱う施設では、規模により危険物取扱者資格の有資格者の設置が義務づけられています。そのことから常に安定した需要があり、就職や転職に有利なところが強みといえます。就職や転職で有利にするためには、どの職業ではどの種類の資格が必要になるのか、知っておくことが大切です。
では、資格取得後の就職先としてどのようなところがあるのか、チェックしていきましょう。
・ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは、ガソリン・灯油・軽油などの引火性の液体を扱うため、危険物取扱者資格の有資格者の設置が義務づけられています。身近な例でいえば、セルフのガソリンスタンドでは、無資格者のお客さんが自分で給油をします。それは、甲種または乙4の資格を持つ危険物取扱者が監視・立ち合いをしているからできていることなのです。
・消防署
消防士になるのに危険物取扱者資格をとることは必ずしも義務づけられてはいません。しかし、消火活動をする上で、危険物や消火剤の知識が必要になることもあります。消防士になるのに絶対必要な資格ではありませんが、消防士として働くのに有利に動けることから、資格取得を目指している人も多くいます。
・タンクローリーの運転手
危険物を輸送するタンクローリーを運転するためには、大型免許を所持かつ、運転手が危険物取扱者資格を持つか、危険物取扱者資格の有資格者を同乗させなければなりません。輸送する危険物によって必要な資格は変わります。丙種しか資格を所持していない場合は立ち合いが認められていないので、運転手はできますが、有資格者としての同乗はできません。
・各種工場
金属メッキ工場や金属製錬工場の金属を扱う工場、または薬品工場や半導体工場で働く場合にも危険物取扱者資格が必要になります。危険物により、適切な種類の資格を選択しなければなりません。また、これらの工場で技術者や責任者になるためには甲種の資格が必要になる場合も多くあります。
・危険物取扱者資格の取得方法
危険物取扱者資格を取得するためには、危険物取扱者試験に合格する必要があります。資格には甲種・乙種・丙種の3種類がありますが、受験条件は異なります。それぞれの受験条件についてチェックしていきましょう。
・甲種の受験条件
甲種を受験するには以下のいずれかの条件にあてはまらなければなりません。
・乙種危険物取扱者免許状を4種類以上所持かつ実務経験が2年以上
・大学において化学に関する学科などを修めて卒業
・大学において15単位以上化学に関する授業科目を修得して卒業
・化学に関する学科もしくは課程の修士・博士の学位を所持
甲種は試験難易度が3種類の中で最も高く、合格率35%程度に留まっています。厳しい受験条件をクリアした上での合格率なので、しっかり準備して試験に臨まないと合格は厳しいでしょう。
・乙種の受験条件
乙種は試験のための条件は特に設けられていません。甲種を受ける場合には乙種を4種類以上取得しなければならないという条件があります。甲種を目指していくためには、まずは乙種から取得していくことになるでしょう。合格率は70%前後でそこまで厳しいものではありませんが、乙4のみだと35%前後まで低下します。これは乙4が難しいわけではなく、受験者数が多く、そこまで勉強していない人も受験するためと考えられます。
・丙種の受験条件
丙種は試験のための条件は特に設けられていません。取り扱い可能な危険物が制限されているため、出題問題数も少なく試験難易度は低めです。さらに5年以上消防団員の勤務経験を有し、消防学校の教育訓練のうち基礎教育か専科教育の警防科を修了した者は、一部の出題問題が免除されます。合格率は50%前後です。
・危険物取扱者資格の更新
危険物取扱者資格には有効期限はありません。しかし免許状に添付する写真には有効期限が定められています。10年で写真の有効期限が過ぎてしまうため、免許状の更新をおこなう必要があります。
危険物取扱者資格の免許状更新場所は、東京都とそれ以外の地域で異なります。更新時期になって慌てないよう事前に更新場所をチェックしておきましょう。
・東京都の更新場所
中央試験センター窓口での申請か郵送で申請することが可能です。郵送の場合、消防署や消防出張所で専用封筒や必要書類をもらっておく必要があります。
・東京都以外の地域の更新場所
各地域の消防試験研究センター支部で申請可能です。
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