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短期間・低費用の自己投資 汎用性の高いフォークリフトの運転免許を取ろう
2021年09月12日
就職・転職・辞職に関しての記事

目次
工場や倉庫などの職場ではほぼ毎日、重い荷物の移動・運搬作業が行われます。そこで利用されるのがフォークリフトです。運転・操作するには資格(専用の免許)が必要です。これがあれば流通業界や工場での仕事に幅広く活用でき、当然、就職にも有利になります。短期間で費用もそんなに掛からずに取得できる資格なので、興味のある人はぜひチャレンジしてみましょう。
フォークリフト免許(資格)とは?
フォークリフトの免許の種類
フォークリフト免許の正式な名称は、「フォークリフト技能講習修了証」。最大荷重によって「最大積載荷重1トン未満」と「最大積載荷重1トン以上」の2種類に分類されています。
フォークリフトの運転者は各種業界の企業からの需要がとても高く、将来的にも安定した求人を期待できます。
労働安全衛生法で定められた資格
フォークリフト技能講習修了証は労働安全衛生法によって定められている資格で、道路交通法の管轄内である普通自動車免許や自動二輪免許などと根本的に異なるカテゴリーの技術検定です。
したがって免許というより資格と言ったほうが誤解せずに済むかもしれません。証明書も運転免許に追加記載されるのではなく、別途、修了証カードとして発行されます。
無資格(無免許)運転は違法行為
ちなみに公道と違って工場内・倉庫内は事業所内だから構わないだろうと考え、無資格で運転して荷物を運ぶなどした場合は違法行為に当たります。事故などを起こさなくても発覚すれば、6か月以下の懲役、あるいは50万円以下の罰金を科されます。
これはフォークリフトの運転を行った本人だけではなく、事業者も無資格運転を認めたとして、同様の罰則罰金が科されるので注意が必要です。
ただし事業所内において有資格者の監督のもと、安全をしっかり確保した上で走行トレーニングなどを行う分には問題になりません。
受講条件・時間・費用
2日~5日で修了
講習を受講する条件は年齢だけです。満年齢が18歳以上でれば誰でも受講できます。
技能講習についてはすでに取得している運転免許によって、あるいは使用するフォークリフトの種類によって受講する時間が変わってきます。
自動車の普通免許を持っていれば、一般的に7時間の学科、24時間の実技、合計31時間の講習時間で技能講習を修了できます。特に自動車関係の免許を持っていなければ、講習時間はやや長くなり、合計で35時間。逆に大型車両・特殊車両などの免許を持っている場合、あるいはすでに積載量1トン未満の資格所有者が1トン以上の資格を取る場合であれば、11時間の講習時間で技能講習は修了となります。
日数にすると少なくて2日、多くても5日の受講です。朝から夕方まで丸1日かかりますが、土日に行っている施設もあり、週末のみ受講することも可能なため、仕事をしながらでも最長1か月余りで取得できます。
費用も安い
受講費用は、取得する資格や講習が行われる施設・地域によっても異なりますが、概ね4万円前後。最も長い35時間講習の場合でも5万円ほどしかかかりません。
時間・費用の面から見れば、誰でも取りやすい資格です。ただ、受講条件には含まれていませんが、工場内・倉庫内など、現場で作業をした経験はある程度あったほうが望ましいことは言うまでもありません。
学科・実技の内容
学科
学科では「走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識」「荷役に関する装置の構造、取扱い及び作業方法に関する知識」「運転に必要な力学に関する知識」「関係法令」を勉強します。
実技
実技は「走行の操作」と「荷役の操作」について講習を受けます。いずれも実際のパレットを使って、実際の業務に近い内容を学ぶことになります。
資格取得試験では「乗車前の点検」「乗車」「発進」「走行」についての操作を行います。持ち点は100点で、そこから減点方式で実技試験終了時に70点以上の持ち点を持っていれば合格となります。合格率は9割以上で、真面目に受講していれば試験に失敗することはほとんどありません。
それぞれの学科試験の採点基準は以下の通りです。
走行:30点満点で12点以上
荷役:30点満点で18点以上
力学:30点満点で18点以上
法令:20点満点で8点以上
フォークリフト運転技能者はニーズが高い
実務面から見た場合、フォークリフトの荷物の運び方ひとつで工場内の作業工程に影響が現れます。フォークリフトによる運搬作業はそのくらい重要な仕事なのです。
ですから運転者は単に荷物を運ぶだけではなく、作業全体の流れを把握し、どのように運べば安全で効率的か、また、どうすれば他の人たちが作業しやすくなるかを考えて動かす必要があるのです。
資格取得後はこうしたことを念頭に、その職場の事情に合わせてより効率的にフォークリフトを利用できるよう、スキルアップしていきましょう。
より充実した経験を積み、能力を磨いたフォークリフト運転者はどこの職場でも有用な人材として認められるでしょう。