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アーク溶接作業に必要な資格「アーク溶接作業者」とは?取得費用や日数等を紹介

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「アーク溶接」は工場や建設現場などの作業で幅広く活用されています。この技術を持つ「アーク溶接作業者」は、厳密には資格ではなく、安全性の観点から特別教育を終え、修了証を取得した者のことを指します。この記事ではアーク溶接の基礎知識とその修了証の取得について紹介します。

アーク溶接の基礎知識

溶接とは

溶接技術には、接合させる部分に熱を加えることで溶かして結合させる「融接」、接合させる部分同士を加熱と圧力によって結合させる「圧接」、別の材質を溶かして接合部分の隙間に流れるようにして固める「ろう接」の3種類があります。
アーク溶接は融接方法のひとつで、現代の溶接のなかでも主流とされている技術です。

どういう仕組みの作業か?

アークとは火花を連続して発生させることを指します。それでどうやって溶接するのか、簡単にその仕組みを説明すると、電位に差があるふたつの物質を接触させてから離します。すると火花が発生するため、この火花を途切れないような距離を保ちます。これによって5,000度以上の高温が維持できます。そしてこの高温でさまざまな金属を結合できるようになるのです。

実際の作業のやり方

アーク溶接は溶接棒を用いて電流を発生させます。次にこの棒をくっつけたい金属部分に当てます。溶接棒で金属を数回叩くと突然音を立てて電流が飛び散り始めます。その電流の熱が金属を溶かして溶接します。適切に作業できれば、かなりの強度で金属同士をくっつけることができます。

遮光マスクによる防護

作業時は顔を覆う遮光マスクで防護し、作業の安全に注意します。この遮光マスクを付けた作業シーンは映像などで観たことのある人も多いでしょう。アークを起こす際には火花が飛び散り、瞬間的に強い光が発生するため、安全の観点から目と顔を防護するため、必ず作業前に装着していることを確認しなくてはなりません。また、マスクをすることで溶接部分を見やすくし、正確な作業を補助することにもなります。手持ち型、かぶり型、ヘルメット型など、いろいろなタイプがあります。また、溶接用ゴーグルもあります。
自分の頭や顔の大きさに合ったもの、また、作業に合ったものを選ぶことが大切です。
 

アーク溶接が必要とされる職場

自動車メーカー、修理工場

アーク溶接は金属加工を扱う企業や業種であれば、ほぼどこでも必要とされる業務です。したがってこの技術を身につけていれば就職の幅を大きく広げることができます。
おもな職場の例として第一に挙げられるのは自動車メーカー、修理工場、自動車部品などを製造する工場などです。部品の製造は、素材を切断し、形を曲げた後に接合して最終的に塗装という工程になっており、その中でアーク溶接は必須の作業です。

造船業・建設業

造船は製造している製品の規模が数百メートルに及ぶ場合があり、アーク溶接を使用する業種のなかでもかなり大きな部類です。
また、土木作業や工務店なども含め、建設業界でも溶接は幅広く活用されます。建設業では特定条件で国より経費の一部が助成される制度である「建設事業主等に対する助成金」のなかにアーク溶接特別教育が含まれているので、自己費用負担が軽くなるケースもあります。
その他、業務内容として鉄鋼などの加工を扱っていれば、多くの作業場面で活かすことができます。企業内で溶断やアーク溶接機といった設備を持っていれば、大手メーカーだけでなく中小企業の工場でも必要とされる作業です。

アーク溶接に必要な資格

特別教育の日程と費用

「アーク溶接作業者」としての資格(厳密には特別教育の修了証)を取得するには「アーク溶接等の業務に係る特別教育」を受講する必要があります。
この特別教育は全国の商工会議所や一般企業、公的機関などで実施されています。
愛知県では名古屋市内にある公益社団法人「愛知労働基準協会」が管轄しており、県内各所に講習会場が設けられています。

日程と費用

講習が行われる日程は、学科1.5日+実技1.5日の合計3日間が基本です。
令和3年度の受講料はテキスト代・消費税を含めて20,100~20,500円となっています。

講義内容

学科では、アーク溶接等に関する知識、アーク溶接装置に関する基礎知識、アーク溶接等の作業方法に関する基礎知識、および、労働安全衛生法をはじめとした関係法令を学びます。
そして実技では、アーク溶接装置の取扱いおよびアーク溶接等の作業の方法、遮光マスクなど、防護具の使い方についての講習を受けます。
この修了証があれば、鉄工所や自動車メーカーの工場など、活躍できる場が広がります。特別教育も短期間で終えることができ、費用もそんなに掛かりません。時間・費用のコストも小さく、取得しておいて損になることはないので、工場勤務を希望する人であれば、ぜひ身に付けておくといいでしょう。

 

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